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2011年5月15日日曜日

アパートの水道管(その2)

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水道管に係わる前回のつづきです。

建物に使われている水道管には、以下のような種類があるようです。

名称
材質
耐用年数
備考
ステンレス管 ステンレス 50年以上 建物に使用する水道管の材質として、耐久性が一番いい
塩化ビニル管 ポリ塩化ビニル 30年以上 以前は、外部の水道管として使用されていたが、最近は屋内用としても使われる。錆ない
塩ビライニング鋼管 鉄管の内部をプラスチックでコーティング 18年~24年 20年くらい前から一般的に使われている水道管。ネジ切部に露出した鉄部に水が直接触れないように、接合部に「コア」と呼ばれるプラスチックを埋め込む工法もあり(「コア管」とも呼ぶ)
さや管 合成樹脂の可とう管+ポリエチレン管等 25年~30年 可とう管の中にホースのようなものを通す。管の交換が容易

このほか、鉄管や鉛管のようなものも以前は使われていたようですが、現在はほとんど使われていないようです。
特に鉛管は、鉛中毒により人体に影響を与えるおそれがあるため、現在は新規には使用されていません。

どのような材質の管が使用されているかは、建物が建てられた年代、地域によって異なるようです。

屋内用としては、20年前後くらい前から主要になった塩ビライニング鋼管を使っている建物が多いようです。
ただし、同じ20年前後くらい前に建てられた建物でも、神奈川・埼玉・千葉あたりは、塩ビライニング鋼管を主に使っており、一方、都内は塩化ビニル管を主として使っていたりと地域によっても異なるとのことです。
自治体の基準等にもよるのでしょうか?

現在、最も優れているのがステンレス管です。
RCの建物で屋内に塩ビライニング鋼管などを使っていると、建物の法定耐用年数の半分くらいで水道管の交換をしなければいけなくなります。

その際の費用も膨大です。
一例として、RC築26年、4階建11部屋の物件の水道管の更新(露出配管)で、600万円くらいの費用がかかったということを教えていただきました。

次が、塩化ビニル管です。
しかし、塩化ビニル管でも建物の使用状況や築年数によっては、水道管の更新が必要になる場合があります。
あらかじめ修繕費用として見込んでおくか、毎年のメンテナンスに気を使う必要があるでしょう。

また、最近注目されているものが、さや管方式によるものです。
これは、可とう管という、自由に曲がる柔らかい管の内部に、ゴムホースのような水道管を通して利用するものです。
管自体の耐用年数は、25年~30年と、建物の寿命に比べて長くはないのですが、管の交換が容易という特徴があります。


水道管の材質は、アパート・マンションのメンテナンス費用に大きな影響を与えます。
物件選定の際には、十分注意したい点です。

LFL

              ↓このモグラ、いい奴なのでナデナデしてあげてください。
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2 件のコメント:

  1. 不動産投資良いですね。私も以前考えていましたが、マンションよりも一戸建てよりも投資物件としては、狙い目かも、真剣に考えます。ありがとうございました。アイデア頂き!!

    返信削除
  2. ほなみさん、
    コメントありがとうございます!
    区分は区分で、戸建は戸建でいい面もあると思いますが、一棟物件は、空室リスクを分散できるのがいいですよね。
    同じ一棟物件でも、建物の構造によっても、投資のスタンスが変わってくるのも、面白い(難しい)点だと思います。
    いいアイデアがありましたら、教えてください!

    返信削除