いよいよ今日は、アパートの家賃滞納者に家賃支払いと退去を求める裁判の口頭弁論の日です。
裁判なので、この入居者のことを「被告」と呼びます。
裁判所にいくと、「事件番号××× 建物明渡等請求 原告(私の名前) 被告(入居者の名前)」という掲示がされています。
この被告は、昨年1月から家賃の支払が遅れがちになり、なんども督促しないと支払ってくれなくなりました。
そしてついに、昨年8月から家賃の滞納が続いており、今年の5月分まですでに10ヶ月分も家賃滞納が続いています。
管理会社の人が自宅を訪問しても居留守を使われ、支払い要求を内容証明郵便等で送っても受領拒否するような状況でした。
これでは、話しすらできず、完全に開き直りの困った滞納者です。
実は、裁判所から送付される裁判の呼出状も、自宅に送られたものは受領拒否されて返送されてしまったようです。
裁判所から今度は、勤務先に送付して、勤務先側で何とか受領されたため、裁判が成立した状況でした。
口頭弁論は、呼出状によると10時30分からの予定です。
口頭弁論が終わった後、アパートの状況も見てきたかったので、車で少し時間に余裕を持ってでかけました。
はじめての裁判で緊張していたせいか、朝から少し風邪っぽく、喉が痛くて声がまともにでない状況でした。
朝からうがいをしっかりして、マスクで喉をできるだけ守るようにして出発しました。
それにしてもはじめての裁判が、被告側ではなく、原告側でよかったです。(^^ゞ
裁判所には、10時少し前に到着しました。
少し早いですが、呼出状に書かれた法廷の場所を確認しようと思い、裁判所の建物に入りました。
建物4階の402法廷の外観は、こんな感じです。
残念ながら法廷内部は撮影禁止のため、写真は撮りませんでした。
掲示板には、こんな↓説明があります。
右側の扉↓には、「訴訟関係人入口」と書かれていましたので、ここから入って出頭カードに記入して、時間になるまで傍聴席で待っていればいいようです。
左右の入口の扉には、写真のように覗き窓がついていて、内部の様子を確認できます。
ちょうど、前の時間枠の裁判をおこなっている最中のようでした。
まだ少し時間があるので、1階ロビーまで戻って、コヒーを飲みながら時間がくるのを待ちます。
余談ですが、裁判所の自動販売機のジュースは、市販で買うよりも少し安めです↓。(^^ゞ
トイレも済ませ、10時15分くらいに法廷に入りました。
すでに前の時間の裁判はすべて終わっているようで、法廷内には、真ん中の壇上に裁判官が一人、その手前の段下に書記官らしき方が一人、裁判官の右手に裁判所関係者らしき方が3名いらっしゃるだけで、他には誰もいませんでした。
出頭カード記入卓あたりでオロオロしていると、書記官の方が事件番号を確認して、当該する出頭カードの原告欄に署名するように説明してくれました。
私が呼び出しを受けた同じ時間帯(10時30分~11時の間)には、ほかに2つの裁判が実施されるようでした。
時間が近づくにつれて、ほかの裁判の関係者の方が入廷されてきました。
ほとんどが、原告側、被告側とも弁護士の方のようでした。
ところが、私の裁判の被告は、時間になっても現れる気配がありません。
法廷の外に掲示されていた裁判の順番は、私の裁判が最初になっていましたが、時間になっても被告が現れないので、ほかの裁判から先に実施されていきました。
いずれも今回が初回の口頭弁論らしく、証拠書類を裁判長、原告、被告側がそれぞれ確認して、次回の口頭弁論期日を決めて、それまでに原告、被告双方の主張に対する反論を持ってくる、あるいは、和解を相談してくるように言われる形で裁判は終わります。
長くても5分くらいの感じでした。
民事裁判は、こんな感じなのですね。
前の2つの口頭弁論が終わっても、私の裁判の被告は現れません。
書記官の方が法廷の外に出て、被告の名前を呼びますが、結局、現れませんでした。
そしてついに、書記官から、事件番号と原告の私の名前が呼ばれて、原告席に着席するように言われます。
原告席に着席すると裁判長が、「主張は訴状のとおりですか?」と質問されたので「はい。」とだけ答えました。
その後、再び裁判長が、「その後、被告とは話ができましたか?」と質問されたので「被告とは連絡が取れない状況です。」と答えました。
最後に裁判長から「判決は、5月27日に言い渡します。以上です。」とだけ言われて裁判は終了です。
1週間後に判決がでるようです。
ここまでものの2~3分です。
あまりにもあっさり終わってしまい、あっけに取られながら、「あー、また来週も会社休んでこないといけないのかなぁ?」と考えていた私の気持ちを察してくれたのか、裁判長から、「判決は郵送するので、出廷する必要はありません。」と説明してくれました。
「ありがとうございました。」と挨拶をして、原告席を離れました。
傍聴席で荷物をまとめてまとめていると、ちょうど近くに書記官の方がいらっしゃいました。
訴状の記入方法等で、何度も修正の指摘をいただいて助けていただいた方なので、一言お礼を言って法廷を後にしました。
今日の口頭弁論には、被告が出頭しなかったので、「擬制自白」といって被告が原告側の主張を全面的に認めたことになるようです。
来週には、私の主張通りの判決が出されることになるでしょう。
口頭弁論自体はあっという間に終わってしまいましたが、ここまでくるのはさすがに大変でした。
できることなら、もう二度とこのような手続きはおこないたくありませんが、これから不動産投資をおこなっていくと、何度となく経験することになるのでしょうね…。
裁判の後、アパートに寄ってみました。
被告の部屋の様子を外から伺うと、窓は全開で洗濯物が干されています。
電気メーターもぐるぐる回っていますので、部屋にいることは明らかです。
裁判所から呼び出しがあっても、お構いなく生活ができる人って、ある意味すごいですね。
さて、この後は、判決が出たからといって、このある意味すごい被告が、素直に滞納家賃を支払い、退去してくれるかどうかが問題です。
素直に応じてくれないとなると、強制執行等の手続きも考えなければいけません。
悪いことをしているのは被告側なのに、何でこんなに原告側が苦労しないといけないのだろう?と理不尽な感じがしますが、仕方ありません。
できるだけ早く被告には退去いただき、次の新しい入居者を迎えたいものです。
LFL
↓このモグラ、いい奴なのでナデナデしてあげてください。
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